毛の構造

毛の構造

▶︎ 毛孔・毛包: いわゆる毛穴。毛穴は表皮のくぼみ。
▶︎ 毛幹・毛根・毛球: 毛は存在する位置によって名称が変わります。すべて「毛」のことです。
▶︎ 毛乳頭: 毛穴の一番下の部分。 毛細血管が入り込み、毛母細胞へ酸素や栄養を送り込んでいます。
▶︎ 毛母細胞: 血液や栄養を毛乳頭からもらって細胞分裂を繰り返し、毛として伸びていきます。毛母細胞がある限り、毛が生えます。
▶︎ 皮脂腺:毛穴の中に開口しています。皮膚を保護するために皮脂を分泌します。

毛周期

毛周期

人の毛は毎日抜けては生えるということを繰り返しており、
この毛の生えかわる周期を毛周期(ヘアサイクル)といいます。
表面に出ている毛は、全体の1/3程度で、残り2/3は、皮下で伸びる準備をしています。

▶︎ 早期成長期毛:産毛の状態です。早期成長期毛といいます。 成長期の毛が発毛すると、次第に毛球が大きくなり、 毛幹(=毛、と考えてください)が太くなってきます。
▶︎ 後期成長期毛:毛根が皮下組織にまで到達しています。
▶︎ 退行(移行)期:成長期の毛も数年経つと寿命がきて、毛球から角化がはじまります。 角化のはじまる段階を退行(移行)といい、約二週間で次の休止期の状態になります。
▶︎ 休止期:休止期の毛球は完全に角化し、次第に押し上げられ、脱毛します。 毛穴からは毛(毛幹)がない状態ですが、下部の毛母細胞では すでに次の毛が生えてくる準備をしていますので、 時期がくればまた毛は生えてきます。

発毛の仕組み

発毛の仕組み

▶︎ 毛母細胞が毛細血管から栄養をとりこみます。
▶︎ 毛母細胞が細胞分裂(成長・角化)し下から上へ押し上げられ、毛が形作られます。
▶︎ 一定期間の成長の後、毛乳頭が萎縮し毛は自然に抜け落ちます。
▶︎ しばらくの休止期を経て、皮脂腺にある毛を再生させる成分がホルモンの働きによって毛乳頭へ下がり、再度1に戻り発毛します。つまり毛母細胞がある限り発毛します

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